以前も書きましたが、わたしはほとんどJPEG撮って出しなのでRAWで現像をしません。できれば撮った時点で作品として完結させたい。
別にあとから画像を弄るのが邪道とか、そういうことを言うつもりはありません。やりたい人はきれいな画像を量産すればいいと思います。
わたしの場合はスナップを撮ってから帰宅し、写真を取り込んでから現像する気力が無いだけです。撮るだけでも集中しているのに、さらに集中して現像なんかしたら過労死してしまいます。
せっかくカメラがいい感じで現像してくれるので、それに任せてしまっています。もちろん撮るときに露出補正などには気を使っています。さらにAEブラケティングで保険をかけているのでほとんど外しませんね。
現像したくない理由はほかにもあります。昔写真の現像のアルバイトをしていた時に一日数万コマのネガを現像してました。大型の現像機でネガをスキャンしモニターで色調補正し、次から次へとプリントする。
色調補正さえしてしまえばプリントはほぼ自動ですが、それでも毎日数万コマもやるとうんざりしてきます。ほぼ補正無しのネガもあれば、救いようがないネガもあります。
その時に思ったのはネガフィルムの救済のしやすさ。ちょっと露出オーバーくらいだったら容易に現像できます。逆に露出不足は感光していないので救いづらいです。
例えば写ルンですは近ければフラッシュ強制発光なので露出オーバーになりますので、プリント時に救えます。しかし暗闇でフラッシュの届かない人物の場合はネガに感光しておらず情報がないので、どんなに色調補正しても救えない。などなど。
そういうのを体験した当時のわたしは、写真の要素として露出の重要さに気づきました。そしてネガで撮ると露出の感覚が鍛えられないなと思い、ポジフィルムで撮り始めました。
なんてカッコいい理由じゃなくて、ただ単にプロっぽいから真似しただけだったかもしれません。覚えてません。
ポジフィルムは露出に許容性のあるネガフィルムと逆で、露出にシビアでして間違えるとほとんど救えません。さらに露出オーバーだとどんどん情報が失われていきます。露出アンダーのほうがまだマシです。なのでポジフィルムはちょっとアンダー気味のほうが好まれます。
そのときの経験のせいかどうかは分かりませんが、今ではできるだけ撮影時で完結させてしまうようになりました。富士フィルムのフィルムシミュレーションは、わたしが下手にいじるよりよっぽどいい色で現像してくれますし。
などと長々と書きましたが、やっぱり最大の理由は「めんどくさいから」です。できるだけ現像したくないマンからの言い訳でした。