CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

OLYMPUS E-300

いまはX100Fをメインで使っていますが、たまにOLYMPUSのE-300を持ち出してスナップに出かけます。

よく考えたら唯一所持しているデジタル一眼レフになります。それ以外はみんなコンパクトカメラに分類されているカメラしか持ってないですね。

2005年発売のE-300、すでに13年前ですか。このカメラでスナップを撮ると、いろいろなことを再認識させてくれます。

ミラーレスが主流となっている今となっては、ボディサイズはかなり大き目。当時から弁当箱といわれていた四角いフォルム。

もちろん一眼レフなので撮影時にミラーの動く音がパッコンパッコンと鳴ります。お世辞にも洗練されたとは言えないようなかわいい音ですが、いつも使っているX100Fがほぼ無音なのでこれはこれで良いなと感じます。

そんなE-300を連れて散歩に出かけると、やはりデカくて重い。スナップでふらりと持って出かけるのに躊躇する大きさと重さです。

記録媒体はコンパクトフラッシュの1GBで160枚と少なめ。これでもフィルム時代の36枚フィルムの約4.5本分なので当時は多く感じたものですが、今では1000枚以上当たり前ですからねぇ。

昔のカメラを使うと、今のデジカメの技術がどれだけ進化してきたかがよくわかります。

そんな使い勝手は今どきのカメラに敵わないE-300ですが、写りは決して悪くありません。やはり古くてもちゃんとした一眼レフ。しっかり気合の入った絵を出してくれます。

画像センサーがCCDのためか、かなり濃厚な色を出してきます。このセンサーはコダック社製で独特な青色が出るため、コダックブルーと呼ばれています。この青にやられて同じセンサーを使っているカメラを買う人もいるくらいです。

ただ弱点もありかなり暗所での撮影、つまり増感に弱いのです。ISO100~200なら満足のいく絵を出してくれるのですが、暗いところでISOを上げるとノイズが乗り始めます。

これはCCDの特性なのかソフト処理の問題なのかはわかりませんが、同時期のデジタル一眼レフに比べて暗いところは弱いという評価でした。他社に比べて画像センサーのサイズが小さいフォーサーズの弱点という人もおり、大きなセンサーサイズ至上主義の声に押される時期もありました。

それでも晴れた日に青空を撮るとコダックブルーの素晴らしい色を出すので、得意不得意の範疇。味が合っていいじゃないですか。これからもこのカメラでしか出ない色を楽しみたいと思います。