CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

スナップにおける肖像権とプライバシー

スナップ撮影において被写体になった人の肖像権や、プライバシーに対してかなり敏感というのが最近の風潮です。個人が特定できてしまうと、ネットの場合すぐに拡散してしまうため、それを嫌がる人が多数を占めるようになりました。

スナップ撮影というのはその場の空気を切り取るものです。そこにいる人も含めてよい被写体だと思いシャッターを切るのがスナップです。大勢でにぎわう場所を撮影すれば必然的に人物は写り込んでしまいます。

なのでできるだけ撮影者が気を付けて、撮った人の特定につながらないようにする必要があると思います。トラブルも避けたいし。

個人の特定できないようにするには、基本的に後ろ姿を撮ることになります。これならよほど突飛な服装でない限りは、個人の特定にはつながりません。

別のアイデアとしてはシャッタースピードを遅くして、人物だけわざとぶらすとか。シャッタースピードを遅くすれば、速足で歩いている人はかなりブレので、顔の判別はしにくくなります。このブレているのは私だ!消せ!と怒ってくる人もそうそういないでしょう。

とはいえ、スナップ中にそんな器用なことはなかなかできません。現実は家に帰ってから撮った写真をチェックして、個人が特定できないような写真だけアップするということになります。たとえ良い写真だと思っても、もろに顔が映っているのは残念ですが没にしています。

人物ポートレートと違って、逆に人物の顔をできるだけわからないようにするスナップというのも難しいものです。