CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

大雑把な街

名古屋の大通りからちょっと入ったある街角です。名古屋の街は空襲で焼け野原になったので、戦後大規模な区画整理が行われて規則正しい碁盤の目のように道が敷かれているのですが、路地に入ると意外と斜めの道があります。

きっちりと真四角に区切られた区画より、こういう斜めの道に沿って建てられた建物のほうが、なんとなく絵になる気がします。画一的に建てられたビルなんかを見ても、あんまり写真に収めようという気が起きません。

この写真のように進行方向の視界をビルが遮っている感じのほうが、巨大な迷路に迷い込んだようでワクワクします。向こうまで視界が開けている道は、自動車で走るのは楽ですがなんだか味気ないですね。

名古屋の場合は裏通りの狭い道を歩いていても、ちょっと油断するとすぐに大通りに出てしまいます。大きな道は自動車の交通量が多くて、落ち着かないのでまたすぐに狭い道に入るのですが、またすぐに大通りに出ちゃいます。

こうすぐに大通りばかりに出ちゃうと、なんというか大雑把な街という印象になります。そこが名古屋の魅力でもありますが。