CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

手ぶれ補正機能について

X100Fには手ぶれ補正機能がありません。暗いところで撮った写真がぶれていたりすると、手ぶれ補正機能が欲しくなったりもします。

そんなわけでたまにビックカメラとかに寄ったときに、手ぶれ補正のあるカメラを手に取ってファインダーを覗いたりするのですが、どうもこれが酔うのです。

コンパクトカメラなら背面液晶を見て撮るので、手ぶれ補正機能があっても気にならなりませんでした。ですがファインダーを覗いて集中して被写体を凝視したときに、不自然なくらいにしっかりと手ぶれを抑制されているので、脳が違和感を感じて酔ってしまうのです。

フィルムの感度がISO100時代から写真を撮っていると、カメラは手ぶれ対策をしないとほぼ必ずぶれるものという意識が染みついています。

カメラを構えるときは脇を締める。額をカメラに押し当てて安定させる。シャッターを押すときは息を吐きながら押す。できるなら何かにもたれて体を固定する。・・・などなど。

そんな手ぶれ対策を体が覚えてしまっているのでしょう。たしかに手ぶれ補正機能はすばらしいです。しかしなんか生理的に合わないみたいです。

そう考えるとX100Fを選んだのは正解だったのかなと思います。手振れ補正機能がない分、電池も長持ちしますし。

街中で大きいレンズを付けたカメラを構えている人を見て脇が開いてると、ちょっと不安な気持になる古い時代のおっさんの話でした。