CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

枯れ木にアメリカ国旗

葉の落ちた木をふと見上げたら、なぜかアメリカ国旗が引っかかっていました。

曇天で鉛色の秋空に、ひらひらとひらめくアメリカ国旗。

しかしなぜアメリカ国旗・・・?材質がビニル製の国旗っぽかったので、学校の運動会にでも使った世界の国旗が切れて飛んできたのでしょうか。謎です。

 

少年が病室の窓から外を眺めると、そこにはアメリカ国旗が枝に引っかかっていました。

「僕、あのアメリカ国旗が落ちたら、きっと死んでしまうんだ。」

少年はそう言ってあの旗を悲しそうな目で見つめていました。少年の母親はそんな少年の言葉を聞いては、力づけようと励ましの言葉をかけました。

翌日少年の容体は急変し、緊急手術が行われることになりました。

「神さまお願いします、あのアメリカ国旗を落とさないで。」

少年の母親は祈るようにアメリカ国旗に手を合わせて願いました。

その願いが通じたのか少年の手術は成功し、数か月後には退院できるまでに回復しました。

そして少年が退院した後も、窓の外にはいまでもずっとアメリカ国旗が引っかかっていたのでした。

それからあのアメリカ国旗は、幸せのアメリカ国旗と呼ばれるようになったのです。

嘘です。