CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

←矢印

左方向への一方通行を意味する矢印。この矢印を見るとそっちの方向へ目線が勝手に移動してしまいます。

←ほら、何もないのに目線が誘導されてしまうでしょう。なんなんでしょうこれ。

尖っている方向に進むという記憶がDNAに刷り込まれているのか、それとも生活するうちにそう思わされているだけなのかも謎です。生まれたばかりの赤ちゃんは矢印を認識できているのでしょうか。

こんなときには便利なインターネットで調べてみるのが一番。それによると矢印が使われるようになったのはヨーロッパでは17~18世紀で、日本はそれから1世紀遅れで使われ始めたみたいです。

なんだ、全然DNA関係なかった。

ということは人間が星を見て星座の射手座とか妄想していた時代では、矢は何かを指し示すという役割はなかったということになります。ただ単に殺傷の役割しかない、標的に向かって射るだけの武器としての存在です。

なので戦国時代の人に←とか見せても、目線の誘導を促す効果は期待できないと思われます。

私達が普段何気なく使っている矢印ですが、結構最近発明されたものなんですねぇ。たぶん古事記には書いてない。