CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

遊んで見つける撮影テクニック

大学生の頃からスナップ写真を撮り始めてかれこれ20年以上は経っていますが、必殺の撮影テクニックなんてありません。無駄に写真歴だけは長いのに、自分の撮影スタイルすらよくわかりません。

デジタルカメラのハードとソフトが進歩してきたおかげで、昔は使いこなせればそれなりのレベルといえた技術も今ではできて当たり前の基礎になっています。

絞りとシャッタースピードの関係なんてものは基礎中の基礎ですし、レンズの画角を考えて撮るのももちろん基礎。逆光なんか誰でも撮れますし、露出補正も今のカメラだと素直に考えればほとんど外しません。

リバーサルフィルムをカメラに詰めて露出計とにらめっこしながら、勘で露出補正をして適正露出を得るなんて、今ではほとんど意味のない武勇伝になってしまいました。もうこんなものはテクニックなんて呼べません。

なので今はシャッターチャンスと被写体を求めて、ひたすら歩いて撮ることが求められる時代だと思います。どこに行けば写真映えがするものがあるかを把握したり、何気ない日常で面白いものを見つけられるセンス、そういうのが昔以上に必要になっていると思います。

などとそんなに真剣になる必要もなく、せっかく気楽に写真が撮れる時代になったのですから、カメラを使って楽しく遊ぶくらいの気持ちのほうがいいです。そしていろいろ試した遊びの中から、なにか面白い必殺テクニックが見つかるのでしょう。

古い銀塩フィルム時代では考えもしなかった新しいテクニックが、これから先どんどん出てくるんだろうなぁ。そう考えるとこれからが楽しみです。