CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

龍の目

近所の神社の参道脇にある松の木の根っこが、龍の目っぽかったので撮ってみました。まあ龍の目に見えるというのは、後から気づいたんですけどね。

モノクロだと分かりませんが、おそらくクロマツなので寿命は数百年くらいだと思われます。これだけ複雑な根っこの形状から見て、この松も樹齢百年以上と思われます。少なくとも昭和前期、ひょっとしたら江戸時代くらいから生えている木かもしれません。

1年くらいではほとんど変わっていないけれど、数年単位で見るとこの木の根っこように変化していく。おそらく昔の人はこういう木を見て、数年単位で変わっていく世界というものを感じ取っていたのではないのでしょうか。

現代人の忙しく生きている時間のスケールでものを考えると、1年という短い期間でループしているためか近視眼的な思考になりがちです。この木のように数十年、数百年という単位で世間の物事を見れたなら、もっと違う景色が見れる気がします。

などとちょっとカッコよさげなことを書きましたが、もちろん目の前の生活を精いっぱい生きることも大事だと思います。長い年月も毎日の積み重ねですから。