CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

なんでもない景色を撮ること

よくある団地のなんでもない景色を撮る。なんでもない景色だからこそ撮る。

別に感動するわけでもない、別段綺麗でもない、特にフォトジェニックでもない、有名な観光地でもない。でもそんな景色を撮る。それがスナップの面白さだと思います。

自分の歩いた道の途中で、なんでもない場所でシャッターを押す。何も意図しないで淡々とシャッターを押す。もちろん狙わないので、それなりの景色が写る。

かっこよく言えば無心で撮った写真といえるかもしれませんが、普通に言えば惰性で撮った写真。

でもそういうなんでもない景色が好きです。その景色は間違いなくそこに存在し、その景色を撮った自分も間違いなく存在している。

この世界はそんななんでもない事となんでもない事の間に起こる、嬉しいことや悲しいこと楽しいことなどの出来事でできています。なんでもない事が無くなったら、そんな特別なこともなんでもない事と同じになってしまいます。

だからこそこれからも、なんでもない景色を撮っていきたいです。この世界をありのままに映すためになんでもない景色を撮る、それにはやっぱりスナップ撮影が最適だと思っています。