CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

質感

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よくモノクロで撮る理由なんかをたまに考えたりします。以前はモノクロにすることで情報の削ぎ落としができ、見る人に想像させたり、ダイレクトに主張する的なことを書いた気がします。

上の写真のように花をモノクロで撮ると、花びらの色は当然失われます。そしてその下にある質感というか、花びら本来のテクスチャ的なものが見えてきます。

花を見るときは基本きれいな色が付いているので、どこか鑑賞用の装飾品的な性質が強くなるのですが、こうやって質感をメインに見ると手触りや葉脈のようなものがより感じられる気がします。

花びらにある筋なんかはまるで動物の血管のようにも見え、やはり植物も生き物だということが確認できます。

ということは人間も派手でカラフルな服を着ているモデルなんかより、モノクロで人間そのものの質感なんかを撮ってあげると、より生命体としてのリアルさを撮ることができるのかもしれませんし、できないかもしれません。

毛穴とかモノクロで撮ると質感が凄そうですけど、まあ絶対に嫌がられると思います。