CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

美しきもの命儚く

炎天下の地面にアゲハ蝶の亡骸が横たわっていました。綺麗なままだったのでおそらく動かなくなってから、それほど時間は経っていないと思われます。

アゲハ蝶の寿命は成虫になってからは2週間程度です。その間に異性と交尾し、産卵して子孫を残します。

なんという命の短さ。儚い。その儚さを思うと、その姿はなお美しく感じます。

美しいアゲハ蝶ですがモノクロで撮った理由は、綺麗な翅とはいえやはり死骸なので、カラーで撮るよりは生々しさが和らぐかなと思ったからです。

あと綺麗な翅を持っていてもやっぱり虫ですので、苦手な人もいるかなと思ってモノクロにしておきました。本体部分はカラーだとちょっとグロいですから。

美しいと言っておきながらグロいと言ってしまうのもなんだかなぁという感じですが、美しさとグロさが同居しているのが命というものです。

綺麗なバラには棘がある。金のあるやつは夢が無い。顔のいい奴は根性が無い。・・・ん?ちょっと違いますか。

この蝶はこれから他の虫や動物の助けを借りて自然に還るのだなと思いつつ、その場を後にしました。