CAMERA OBSCURA

スナップ写真と日々の雑感

黄昏時の街

日が沈むか沈まないかくらいの明るさで、お店の照明がつき始めたこのくらいの時間が好きです。

真っ暗ではないので街のディテールがほどよく写っており、それでいて街の灯がポンポンと色んな場所に浮かび上がる雰囲気がいい感じです。

これ以上暗くなると街の姿が見えなくなってしまい、照明やネオンの印象が強くなってしまいます。これより明るいと照明やネオンがまったく目立ちません。

この時間帯を一般的にマジックアワーといい、車のテールライトなんかがとても綺麗に写ったりします。日本語で言えば黄昏時、または逢魔時ですかね?

黄昏時の由来はこの時間帯にあった人の顔が判別しにくいために、「誰そ彼(底にいるのは誰ですか?)」と声をかけたからだと言われています。

またちょっとアンニュイな気分になることを「黄昏れる」ともいいますが、この時間帯はそんなちょっと物寂しくなるというか、不思議な気分になります。

そんなマジックアワーや黄昏時の写真は、見る人をなんとなく黄昏れさせます。そんな心の揺らぎを引き起こさせるのも、この時間帯が持つ魔力なのかもしれません。